「地域活性化のカタチ」
かぶとの森テラスがある亀山市加太地区は私が生まれてから高校卒業まで育った町です。
この町には観光資源も少なく、唯一誇れるものは豊かな自然と木材であり、特に木材はかぶと材というブランド材として現在でも高値で取引されています。
なぜ、かぶと材が良材なのか?
その大きな要因は山の地質が水はけの良い砂地盤であり、気象条件も周辺地域と比べると雨が多い地域ということにあります。
また、温暖化が進む紀伊半島では虫害が増えているが加太地区ではその害も少ないというのも大きな要因です。
私の祖父がこの地で製材事業を始めた理由は、もちろん地元にある豊かな資源である木材を商材として活用することですが、この事業を起こすことによりたくさんの雇用を地元に生むことでした。
製材事業を起こすことによる地域活性化にも大きく貢献できていました。
また、かぶとの森テラスの前身でもある名阪森林パークをマス釣り場として活用し始めたのも祖父でした。地元にある豊かな自然をたくさんの人に満喫してもらいたいという想いから、こういった事業にも積極的に参入していきました。
この施設は私が子供の頃、休日になるとたくさんのお客さんで賑わっていたのを今でもよく覚えています。こういった事業もやはり地域活性化、地元への強い想いからであったと思います。
時代は流れ、祖父の想いは私が引き継ぐと決めました。
かぶとの森テラスを地域活性化の核にしたいと思います。
地元加太にある豊かな自然と木材の魅力をたくさんの人に伝え、体感してもらうことでこの地で再び地域活性化に取り組みたいと思います。
特に祖父を始め地元の先人たちが私たちの世代のためを想い必死で植林、育林してくれたかけがえのない資源である木材を活用しての地域活性化に取り組み、次世代の為に少しでも地元の山を健全な状態にしてバトンタッチしていきたいと考えています。
かぶとの森テラス代表
坂 成哉
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