百年かぶとの森構想の実現に向けて
坂です。
ゴールデンウィークの最終日、5月7日に行った
かぶとの森テラススタッフとつくる、かぶと米づくりイベント。
私たちは普段、加太地域にある山や川、そして木材という地域資源を活用して
建築事業、家具製作販売事業、製材事業、キャンプ場事業を行っていますが
加太にはまだまだ活用しないといけない素晴らしい資源があります。
それは田んぼや畑です。
残念ながら、近年は農業従事者が高齢化したこと、また後継者不足ということもあり
加太地域にも休耕田畑が増えてきました。
このまま休耕田畑が増えていけば空き家も増え、過疎化が加速してしまう。
加太地域のような小さな集落の魅力は地域にある資源が有効に活用されてこそ発揮できるものだと思います。
私たち三栄林産グループは
百年かぶとの森構想を掲げており、2050年には日本の持続可能型モデル集落を目指しています。
この目標を実現するためには田んぼや畑は欠かすことのできない重要なコンテンツなんです。
私たちは2年前から、田畑という資源の活用方法を模索するために
かぶとの森農園を実験的に始めました。
かぶとの森農園では加太地域の方から指導を受けて
自然薯を栽培。
また季節の野菜を育て、キャンプ場のイベントで収穫体験を実施したり、売店で販売もしてきました。
美味しいお米や野菜が収穫できるのは、美味しい水があるからこそ!
美味しい水があるのは、美しい森があるからこそ!
加太地域は鈴鹿川源流域に位置し、ここより上流に集落はありません。
加太で採れるお米や野菜を本当に美味しいと言ってもらえるためには
かぶとの森の管理が今後はもっと重要になってきますし、もっとたくさんの方に山や木材に目を向けてもらうことが重要になってくると思います。
だからこそ、地域材をもっと活用し山をより健全な状態にしなければいけないと
今回のイベントを開催することで、多くの方に私たちの想いを伝え
持続可能型モデル集落の実現に向けて前へ進むことにしました。
イベント当日は11家族、総勢 人が加太の田んぼに集まりました!

天気はあいにくの雨にもかかわらず、応募いただいた皆さんに参加いただきました。



スタッフも合わせると総勢50名が田んぼに入り
苗を丁寧に手で植えていきます。
お昼ご飯はスタッフが早朝から準備してくれた
かぶと米のしおむすび、かぶとの森農園で収穫した春キャベツサラダ、お味噌汁
本当に美味しかった!
午後からは子どもたちは田んぼで泥遊び。
不要になったバスタオルをつなぎ合わせて綱引き勝負!
結果は予想通り、
バスタオルのつなぎめがほどけて、みんな泥まみれ。
田舎の楽しい風景が戻ってきて、みんな笑顔になりました。
このイベントを通じて、今年は加太地域の魅力をたくさんの方に伝え
来年はもっと広い範囲でもっとたくさんの方に参加してもらえるイベントにしたいです。
そして、この活動が過疎化が進む加太集落の課題解決につながり、
僕が子供の頃から知っている、美しい田舎の風景が復活することで
百年かぶとの森構想を現実化していきたいです。
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