ブログ

Blog

「未来へつなぐ森づくり」

 かぶとの森テラスの事業目的に地域材普及促進と地域活性化があります。

この事業を始めた時の地域と地域材への想いを2021年に一つのカタチにする為にクラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

タイトルは「未来へつなぐ森づくり」 キャンプだけじゃ、もったいない。一歩先行く、アウトドア体験。

かぶとの森テラスも施設オープン以来、たくさんの方にご来場いただいています。

ご家族や友達と一緒に自然の中でキャンプをする楽しさを改めて実感された方もたくさんいらっしゃると思います。

僕たちの次の提案は楽しくキャンプするだけでなく、もっと自然と触れ合い、自然環境の大切さを実感していただくことで、”楽しさ”の先にある”学び”に向かう心を育もうというものです。

特に子供たちに対しては、身近にある地域の自然環境についてもっと知ってもらい、地域にある自然環境の大切さを感じる機会を与えてあげて欲しいと願います。

自分自身の子供時代の思い出の多くは山や川で友達と遊んだことであり、その体験、経験があるからこそ、地域の自然環境への想いを今でも持ち続けているのだと思うからです。

以下に「未来へつなぐ森づくり」への僕の想いを記します。

 四方を山々に囲まれた三重県中山間部に位置する小さな集落、亀山市加太(かぶと)地域。

加太の山々には戦後に植林された杉や桧がたくさんあり、その多くが50年〜70年生となり既に切り旬を迎えている。

しかし市場では木材の価値が下落したことで重機を使い大掛かりな伐採をして出材できる環境の山以外は放置されている。

急傾斜地で砂地盤である加太の山のほとんどは放置山となり、遠くから見ると美しく見える山々も実際に中に入れば谷がずれ、木々が折り重なって倒れている惨状がそこにはある。

かつては”財産”と言われた山の価値はなくなり、このまま放置状態が続けば大規模な自然災害も起こしかねない危機的な状況になっている。

50年、100年という長い時間軸で先人が子孫のためにと必死の想いで作り上げた山の価値がこのままでは本当になくなってしまうかもしれないのです。

今回のクラウドファンディングで私たちは地域の山や木々の最大の価値でもある”時間軸の長さ”を知ってもらい、地域の自然環境に興味を持ってもらうきっかけを作りたいのです。

そして、地域環境(山、川)が将来的に健全な状態で維持されていくには、未来を担う子供たちが山や川を好きになってくれることが最も重要であると考えています。

 地元加太で生まれ育った僕の子供の頃の遊びといえば友達と野山や河原を駆けめぐったり、裏山で秘密基地つくりをすることでした。

山が川が田畑が全ての自然が、そして地域全体が僕たちの遊び場だったのです。

竹を切り弓矢を作ったり、川に潜り魚をモリで突いたり、山中で自生しているアケビを取りに行ったりした経験は今でも鮮明に覚えています。

現代社会では子供たちだけでなく大人もスマホやゲームに興じる時間が長くなり、自然と触れ合う時間が少なくなってきています。

僕自身も親になり、やはり自分の子供たちも同じような境遇であることを知ったことが、子供たちを連れてキャンプに出掛け、自然の中での遊ぶことの楽しさを伝えるきっかけになりました。

僕には子供の頃の経験があったから、子供たちにも同じような経験をさせてあげられたが、多くの親御さんにとってはその機会がない方も多いのではないでしょうか?

 今回のクラウドファンディングは親子で”子供に戻れる(童心に帰れる)自然体験”をすることで、地域の自然(特に山、木、川)の重要性を知ることができるイベントの開催です。

子供たちにとっては初めての自然体験(ファンタジー)、大人にとっては懐かしい体験(ノスタルジー)であり、親子がそれぞれ違った感覚で地域の自然の中で思いっきり遊ぶ、そんな機会を作ります。

そして自分たちが体験したことをたくさんの方に話をしてもらうことで地域の自然環境保全につながることも知って欲しいと思います。

 特に地域の木材を活用(伐採して製品にすることでCO2固定につながること、バイオマスエネルギーとして活用することで省エネにつながること、森林を整備し森林サービスとして活用することで地域の山のことを知ってもらう良い機会となること)することでもう一度、山や木に価値を見出すきっかけにしたいのです。

 かつての地域の木々の価値は建築用材などで使用できるというものでした。

しかし、これからの時代は環境保全という観点や地域の山で楽しむという新しい価値観も見出すことが世間的にも求められています。

今回のクラウドファンディングを通じて、地域の山や木々がもっと皆さんの身近になるようにしたいです。

そして、たくさんの方が「未来へつなぐ森づくり」をしてくれることを願っています。

かぶとの森テラス代表

坂 成哉

Reservationご予約

ご予約はこちらご予約はこちら

© Kabuto no Mori Terrace., All Rights Reserved.

Page Top